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借地権を所有しているとリバースモーゲージの恩恵に授かれるのか?を解説

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残念ながら、リバースモーゲージでは借地権の対応ができません。

先ずはじめにリバースモーゲージとはどんな制度でしょうか?

端的には、自宅・持ち家を担保に老後資金を受け取るローンのことです。

 

自宅に住み続けながら、自宅を担保に出して老後資金を借りることで、
老後資金に不安のある方や、相続人がいないため将来的に自宅を持て余すことが考えられる方などにとっては、とっても有難いよく考えられた素晴らしい商品であると思います。

では何故?借地権はリーバースモーゲージの対象とならないのでしょうか?

簡単に解説いたします。

リバースモーゲージは不動産を担保にとる融資商品のため、
土地を担保に差し出せない借地権は、融資の対象にならない。

 

借地権だって立派な不動産なんですけどね・・・・

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では借地権付の建物が新築でも担保にとれないのでしょうか?

はい。
担保にとれません。

 

建物が新築であっても、例えばまだ築後2年と新しい借地権付の建物であっても担保としては認めて頂けません。

建物は時間が経過するにつれて劣化していく、劣化していくということは、毎年、価値が下がっていくという減価償却の考え方が存在します。

またリバースモーゲージは、借り手が生きている間は、利息の支払いのみで済むとのお財布に優しい面もある制度なのですが、借り手が死亡した後に、元本の回収を行っていく仕組みです。

従いまして、借り手である債務者さんが、長寿であればあるほど、建物の担保価値は下がっていくという理屈と連動。

だからこそ建物単体に担保は取れない。

借地権付の建物が新しかろうが、古かろうが、借地権は売ったり買ったりできる強い権利形態なのにかかわらず担保評価が低い。

この背景には、金融機関にとって借地権は扱いにくいとの位置づけであると察します。

まとめ

リバースモーゲージは、担保価値として借地権を高く評価していないことがわかりました。

金融機関は、流通性の高い場所に存している借地が沢山あること、しかも借地権は売却もできる権利形態である事、百も承知でしょう。

しかし担保価値として認めていない理由には、取り扱いのし辛さや底地権者である地主さんとの煩わしい問題が多くのウェイトを占めているのだと察します。

借地権への担保価値が低いが故、リバースモーゲージの素晴らしい制度を借地人さんが享受できないのは、少し酷な気がします。

 ◎記事・監修 
ハウス・アンド・ランド株式会社 代表取締役 水越久仁郎      会社HP